それぞれの頑張りに、それぞれの支えがある🌟
未分類〇その点数は、努力のあかし
本塾では、今のところ、英語や数学で90点台を取る生徒が珍しくありません。英語・数学に限った話ではなく、他の教科でも同じような傾向が見られると思います。しかし、これらの生徒が塾に通っていなかったら、60点台に落ち着いてしまう可能性は十分にあると思います。実際、塾に通う前は60点台だった生徒が、塾で努力を重ねることで、70点台、あるいは80点台になる、あるいは90点台が平均的な点数になるケースもあると考えられます。
ただし、もともと30点台、40点台だった生徒が、急に90点台になるというのは現実的ではないと思います。勉強は積み重ねだと考えられます。一つの単元でつまずいたまま次の単元に進んでいくと、その遅れが積もっていきやすいという面があると思います。そう考えると、低い点数からスタートした生徒が、次の単元でも同じくらいの点数を維持できているということ自体、実はとても大きな努力の証だと考えられます。30点だった生徒が40点台になった、というのも、決して小さな変化ではないと思います。むしろ、その背景にある積み重ねの努力をきちんと評価すべきだと考えています。
これは高得点帯に限った話ではないと思います。40点台で点数が安定している生徒についても、「たまたま40点台に落ち着いている」わけではなく、塾に通っているからこそ、その水準を維持できている、と考えるべきだと思います。点数の高さにかかわらず、時と場合によりますが、その点数は塾でのサポートの上に成り立っていると考えています。この状況を生んでいるのは、社会人としての豊富な経験を積んだ講師が、生徒一人ひとりの状態を見極めながら、指導の仕方や学習計画などを細かく調整していること――つまり、丁寧な「生徒のマネジメント」が大きく関わっていると思います。
〇学校の先生との違い
本塾の教員は、今のところ全員が学校教師経験者です。その経験から考えても、学校の先生は、集団授業という形式上、一人ひとりに合わせて指導を細かく変えることがどうしても難しくなると思います。クラスの中の学力層はバラバラですし、習熟度クラスにしていても、生徒それぞれの課題は人によって異なると思います。また、注意すべきことを注意した際、素直に聞く子もいれば、反感を持つ子もいます。先生に反発することがかっこいいという子もいるでしょう。私が中学生時代にも、そういった子はいました。一度生徒との関係がこじれてしまうと、ネガティブな印象が固定化してしまい、そこから関係を立て直すのは簡単ではありません。
一方、本塾は個別指導ですので、集団授業のようにみんなと一緒に進めるのではなく、たとえば「A君は○○の単元が苦手」というように、その子に即した指導ができうると思います。生徒一人ひとりに向き合いながら、時には言いにくいことでもはっきり伝え、それでも関係性を保ちながら指導を続けるという、難しい調整を常に行っています。学力向上のための具体的なアドバイスをすること、関わり方を工夫することなど――これらすべてを同時に行うのは、決して簡単な仕事ではありません。
もちろん、個別指導であっても相性はありますし、生徒の特性によっては指導そのものが難しくなるケースもありえます。ただ、これは塾や学校に限った話ではなく、社会人同士の関係でも同じだと思います。大人同士であれば対応の仕方という点でまだ調整しやすい面もあるかもしれませんが、子どもはまだ大人ではなく、人との関係性を築き維持していくという経験そのものが大人より乏しいため、関係構築の難しさは一層大きくなると思います。実際、生徒とうまく関係を築けずに教える仕事を辞めてしまった人や、保護者との関係に悩んで現場を離れてしまった人がいるという話は、知人からもよく耳にします。それだけ、子どもや保護者と向き合いながら指導を続けるということは、簡単なことではないのです。
〇「自分の力だけで取れている」と思い込む
本塾では、中学から高校生になるタイミングでやめる人は稀です。一方、知人の塾経営者からは、その節目でやめてしまい、高校で躓いて戻ってくるケースが多いと聞きました。成績が上がってくると、「もう自分の力でできている」「塾に行かなくても大丈夫」と感じてしまうことがあると思います。塾に通う中で勉強の仕方そのものが身についてきたという面はあるでしょう。しかし、何をどう勉強すれば目標に到達できるのか、その「道筋」を示しているのは、私たちの存在が大きいということも知っておいていただきたい事実だと考えています。
「自分で勉強できる力をつけてほしい」という思いは、私たちは強く持っています。わからないことを先生が解説して、生徒の理解につなげるのは大切なポイントです。ただ、何でもかんでも教えればいいというわけではないと考えています。例えば、単語が分からなければ自分で調べる――先生を辞書代わりにして答えだけを得るのではなく、自分で調べることでも思考力が身につくからと考えているからです。また、分からないことを辞書ではなくネットで調べた際に、プロが書いた記事もあれば、いわば素人が書いた記事もあります。素人がダメだとは言えませんが、情報が間違っている記事も少なくありません。情報の信頼性を見極める力も、指導の中で意識して伝えることもよくあります。
なお、受験は情報戦だと思います。「先輩に勧められたから」という理由で参考書を選ぶ生徒も多いですが、その先輩自身も、自分が実際に使った参考書の中から「良いと思ったもの」を勧めているにすぎないと思います。私たちは、これまで数多くの本を読み、数えきれないほどの生徒を見てきました。受験という膨大な情報の中から、その生徒に合った参考書や勉強の取り組み方などを示すこと、わからない箇所を継続的に見てきたからこそわかる「分からない問題の背景」を踏まえて指導すること――Aが分からないのは、実はBができていないから、というように指導できうることも、私たちの強みだと考えています。生徒が自分一人で勉強しようとした場合、この道筋を描くための情報が足りず、思うように進められないことが少なくないのではないでしょうか。だからこそ、多くの方が、勉強の仕方が分からない、自分で勉強していて解説を見てもわからない、ということで本塾に入塾されたのだと思います。
自分で「わからないこと」に気づき、それを自分で解決できればもちろん良いのですが、その問題が解けない背景には、別の理由が隠れていることもあると思います。前提となる別の単元の理解不足が原因になっているケースは少なくありません。こうした背景を見抜いた上で、的確に道筋を示せる可能性があることも、私たちの指導の強みだと考えています。
〇私立だから安心、というわけではないかもしれない
「私立は手厚いサポートがある」と思っておられる方も多いのではないでしょうか。しかし、これまでの経験、保護者の方から聞いてきた経験、教員の知人などから考えると、そうと言える面もあり、そうとは言えない面もあると感じています。もちろん、学校によるのが最大の要因かと思いますが、「先生による」というのも大きな要因の一つになってくると思います。その子に合った指導力の高い先生に出会えるかどうかは「縁」によるところも大きく、必ずしも私立だから安心とは言えないと思います。
この「先生による」は、非常勤講師という立場にもよく表れます。このブログを書いている私自身、とある私立の学校の非常勤講師として特進クラスをかつて担当していました。非常勤講師は基本的に授業やテスト作成、成績付けなどを担当する立場で、授業が終われば本来はそこで業務は終わりなのが一般的かと考えられます。午前中だけ授業がある日であれば、午前の授業を終えた時点で帰ろうと思えば帰れるはずです。
それでも、私の場合、授業が終わった後も放課後に生徒のための補習を何度も行い、その後の授業準備のために夜22時に帰宅することも珍しくありませんでした。補習の内容は、例えば、過去問を解いていてわからないところがある、独学で勉強している参考書があるが〇〇の答えがよくわからない、など様々なケースがありました。本来であれば、非常勤講師という立場上、放課後に頻繁に補習をするのは必須ではないと思いますが、生徒のためにと、時間を惜しまず関わってきました。ただ、非常勤講師の中には、子どもが帰宅するまでに帰らなければならない主婦の方もいれば、本業が研究である大学院生もいます。皆さん限りある時間の中で生活を送っており、居残って指導をしたくてもできない事情を抱えている人も少なくないと思います。生徒に手厚いサポートができるかどうかは、その先生の状況や厚意によるところも大きいと思います。
もし正社員の先生に質問対応をすべて任せようとすれば、自分の受け持ち以外の生徒からの質問も集中し、ものすごい負担がかかると思います。学校で非常勤講師をなくして全員を正社員にしたら、そもそも経営が成り立たなくなるのではないでしょうか。非正規の方がいるからこそ経営が成り立っているという現実は、他の職種にも共通していると思います。
また、「自習室に大学生の先生がいるので安心だと思っていた」という話を、保護者の方から聞くことがありました。学校によっては、自習室に大学生の先生がいて、質問対応を受け付けている場合があるようです。確かに心強い存在ですが、限界もあると保護者の方から聞きました。難しい大学入試レベルの質問をしても、十分な答えが返ってこなかったというケースもあったようです。指導力抜群の大学生もいると思いますが、ついこないだまで高校生だったという場合も多く、社会人として経験豊富な先生と比べれば、経験の差はどうしても出てくる場合もあると思います。これは他の職種にも言えることだと思います。看護師歴2〜3年の方よりベテラン看護師、例えば師長さんの方が、豊富な経験のもと的確な指示や指導ができうることが多いと推測されうるのと同じだと思います。何より、「継続的な個別指導」ではないため、その生徒がどこでつまずいているのかを正確に把握できないことが多く、問題を解説されても、背景に課題があるためよく理解できなかった、という話も保護者の方から伺いました。
実際にお聞きした例として、ある生徒は中学校レベルの文法がそもそも身についていない状態だったにもかかわらず、「文法ができていないなら、この参考書(大学入試レベル)をやればいい」とアドバイスされ、結果として遠回りをしてしまい、貴重な時間を大きく失ってしまったというケースがあったと伺いました。「私立は手厚いサポートがある」と聞いて入学したものの、思っていた内容とは違った、補習もあまりなかったという話もありました。
また、私の経験を挙げますと、以前の勤務先で特進の授業を担当していたある先生が「自分の授業を聞いていれば塾なんて必要ない」と話していたものの、実際には多くの生徒が塾や予備校、家庭教師を活用しているという話を、生徒たち自身が私に教えてくれました。「なぜその先生には塾に行っていないと話してるの?」と尋ねると、「怖くて言えるはずがない」「先生(私)だから正直に言っただけ」と話してくれました。そして、その先生自身は「自分の指導のおかげで、生徒が○○という箇所ができていなかったけど、やっとできるようになった」と話していましたが、その生徒は私には「塾で教えてもらったから」と話していました。ただ、塾などを活用している割合が少ない生徒が多い学校も多くあると思います。学校のコースによって違いがあるとも考えられます。
塾に行っている生徒の割合が多い学校であっても、塾に行かなくても京大に受かる人も世の中にはたくさんいると思います。自分自身でできる子、周りのサポート体制が整っている場合などは、塾に行かないという選択肢もよいかと考えられます。私が勤務していた学校でも、私が毎日のように補習してあげて、塾なしで大学に受かった子もいます。そういった何らかの手厚いサポートがあるのであれば、塾に行かなくてもよいかと思います。なお、補習しなくても、時おり授業後の数分間で先生に質問するだけで、成績優秀な子もいました。
しかし前述の通り、塾に通うことで自分の可能性を広げられる場合があると考えられます。学力が上がり、目標を達成できるかもしれない、チャンスが広がるという観点からは、塾に通う価値はあるのではないかとも思います。実際、高校生になってから本塾に来て大きく成績を伸ばした生徒もたくさんいますし、中学から高校へとそのまま通い続けている生徒も多くいます。それは、塾でのサポートが結果を支える土台になっていることの一つの証だと感じています。
実際に、世の中にはたくさんの塾や予備校があります。京都大学、東京大学、医学部の合格者数を広告に掲げている塾や予備校もありますよね。合格実績についても諸説あると知人から聞いたことがありますが、それでもものすごい数の合格者数が実績として挙げられているということは、それほど多くの生徒たちが塾や予備校にかかわっているという裏付けにもなるのではないでしょうか。
本当に、学校だけで全員が賄えるのであれば、塾や予備校の多くの実績は出せないはずでしょう。
〇まとめ
塾に通い、学力が伸びることは、もちろん喜ばしいことです。しかし、それは「自分の力だけで取れている」のではなく、家族や塾というサポートがあってこその結果である場合が多いということを、誤解しないでいただきたいと思います。家でご飯が勝手に出てきて、洗濯もしてもらっている子もいるでしょう。それも家族のサポートがあってこそです。塾に行けているのも、家族が頑張って稼いだお金で通わせていただいているケースが多いと思います。気が付かないだけで、周りにはサポートがあふれているものです。
なお、塾に通わなくても難関大学に合格する人はいます。ただ、塾に通うことで合格の可能性そのものが高まり、その結果として合格を手にしているという例も世の中にはあります。実際に、中学時代は別の塾に通い志望校に合格したものの、高校生活で学力に不安を感じるようになり、本塾に通うことになったというケースも少なくありません。
本塾はおかげさまで多くの方にご利用いただいており、満席になる時期も多く、お問い合わせも数多くいただいています。ただ、売上のために生徒を無理に引き留めたり、積極的な勧誘をしたりすることはしていません。利益を上げることが目的であれば、入塾の条件を設けず、お問い合わせがあればお断りせず、誰でも受け入れればよいだけの話です。また、退塾をお願いすることは稀中の稀ですが、塾のルールを守らない子に対しては、退塾をお願いすることもあります。私たちがそうしているのは、それが本塾の理念に沿っているからです。
お金儲けが最優先であれば、いまのような価格設定にはしていないはずです。本塾は経験豊富な社会人が指導していることを特色としているからこそ、もしお金儲けを最優先に考えるのであれば、近隣の学生講師中心の塾よりも高い授業料に設定し、実績を大々的かつ積極的に宣伝するでしょう。
合格実績についても、たとえば、あまり指導力があるとは言えない塾に、これまで数十人の生徒が在籍して、そのうち数人だけが難関大学に合格したとしても、その数人を大きく取り上げれば、実態以上にすごい実績のように見せることもできてしまうと思います。だからこそ、本塾では、そうした実績の見せ方よりも、実際に通っている知人からの話や、保護者・塾生の感想などを通して、本質的に本塾を良いと思って来てくれる方を歓迎しています。
この記事を書いた理由の一つも、生徒一人ひとりの目標や夢を聞いた上で、それを達成するための何らかのヒントになってほしいという思いからです。
私たちは、これからも一人ひとりの生徒を大切に思い、サポートしていきたいと考えています。